貸切露天風呂のお知らせ

※2022年 11/13~11/18まで、貸切露天風呂(うけづの湯)の改修工事を行います。
この期間中はうけづの湯はご利用いただけません。
ご宿泊の皆様には大変ご迷惑をお掛け致しますが、何卒ご理解ご協力の程をよろしくお願い致します。

ぬる湯は、体温を上げるのか、下げるのか?

「温泉はぬるいですけど、入っていると、不思議と体が温まりますね」

という、言葉をよくお客様からいただきます。実際にその感覚は、私自身の経験としてもあります。身体がポカポカするというか、じんわりするというか、弛緩しているというか、なんともいえない心地よい感覚です。

人間の平均的な体温は、テルモ体温研究によると、個体差、年齢差、時間差はあれど、おおよそ36~37度程と言われています。※計測方法や、時間帯等もご興味ある方はリンクへどうぞ※

ちなみに、温泉の温度は35度前後です。季節による外気温の変化や、温泉の調子による多少の温度差、揺らぎはあるにしろ、だいたい平均値は35度くらい。

平均的な人間の体温よりも、むしろ低いわけです。なのに、温泉に入浴後にポカポカする感覚になるのはなぜでしょうか?

一つに、副交感神経の働きがあることが考えられます。ぬるい湯に長い時間入浴していると、副交感神経が優位になります。これは、人間が睡眠をするとき、休む時に優位になる自立神経です。眠りにつくときに人間の表面体温は少し上がります。赤ちゃんが眠い時に手足が暖かくなることを思い出してください。大人もなりますけども。

これは、手足の末梢神経の血流を巡らすことで放熱して深部体温を下げて体をお休みモードにしているのです。熱を下げるために、熱を放出する、結果一時的に表面温度は上がるということですね。

その証拠に、湯治で長湯をしたあとは身体が少し重く感じ、とろーんと眠気に誘われます。温泉が副交感神経を優位にさせ、お休みモードにいざなってくれていることが分かります。

ぬるい温泉に入浴後にポカポカする感覚の一つには、この現象が関わっていると考えることができそうです。身体がお休みモードに入るために、熱を放出していて、その影響でポカポカと感じるのかもしれません。

しかしながら、こういった体のメカニズムは何か一つだけ、限定的な要因とは限りません。様々な要因が複合的に絡んで私たちの身体は機能していますので、そうかもしれない、温泉ウンチクの一つとして楽しんでいただければ幸いです。

湯守のつぶやき

皆様いかがお過ごしでしょうか?

栃尾又温泉のある新潟県は梅雨入りし、栃尾又も雨の日が続いています。

先日草むらを歩いていると「チチチチチチ…」と聞きなれない声が。
この時期よく鳴いているウグイスでもないし、ツバメもこんな声ではないし…
よく見ると足元に小さな鳥がいました。
セキレイのこどもです。
でも、鳴いているのはこの子ではなく、木の枝から様子を見ていた親鳥でした。

セキエイの子供

こどもに近づく不審者に「あっちへ行け!」と警戒していたのでした。
こどもは、まだまだ上手く飛べないようで地面にペタリ。
記念に写真を撮らせてもらって退散しました。

それから1週間ほどたちますが、あれから見かけていません。
上手に飛べるようになり、元気にしていたらいいなと思う今日この頃です。

自在館 若女将

お客様からのご質問 温泉の泉質が変わったのか??

昔、温泉に入ると、全身に気泡が付いたものである。十数年前から、気泡が減少し、去年は2~3個しかつかなかった。今年は目視の範囲ではなし、泉質が変わったのか???

自在館 若旦那 星宗兵です。

自在館をご愛顧賜り誠にありがとうございます。長期に渡る変化を感じて頂けるほど、長くご利用いただいていることに、心より感謝申し上げます。

こちらの「昔はよく泡が付いた」というお声は、お客様からよく尋ねられるので、ご覧になったお客様にも一助になれば幸いです。

⇒もともと、昔から気泡が「つく時期」と「つかない時期」があったと伝え聞いております。私自身も子供の頃からの記憶をたどると、たしかにすごく泡が付く時期と、まったくつかない時期がありました。温泉分析表事態は定期的にとっておりますが、こちらも、時期により振れ幅があり、各温泉分析表の指標内で高い数値、低い数値があったりします。これは、温泉分析表の中の、ナトリウムイオン、カリウムイオン、マグネシウムイオン、などなど、ひとつひとつとってあげれば、それぞれにその時期ごとに上下動があります。もっと言えば、図る日時によっても変動があると考えられます。また、過去の気泡の多い時期と、温泉分析表内の、ラドンの数値の相関関係はあまりありませんでした。逆に、十数年前に単純放射能泉の数値ギリギリのラドンの含有量だった時期があり、その頃には気泡がたくさんつく時期であったこともあるそうです。したがって、気泡の量とラジウム温泉としての特性はあまり相関関係がないと感がられます。

しかしながら、私個人的に気泡がいっぱい体についた方が、「なんだか嬉しい」気がするのも事実です。笑。あの気泡が体についていると、嬉しくなる感じ、なんでしょうか・・・

総じて、温泉は地球そのもの。生き物ですので当然、調子が良かったり、悪かったりするものと考えています。その温泉の状態も含めて、温泉と付き合ってゆく、そう心得ている方が、温泉とはうまく付き合ってゆける。そんな気がしております。

新型コロナウィルス予防のために、自己免疫力を高めよう!

長引く、新型コロナウィルス感染症「自分も感染する」と、考える

まだまだ新型コロナウィルスの影響は尾を引きそうです。ワクチンの開発も、量産され皆が安心できるような体制になるまで1年~2年以上は最低かかりそうとのこと。

医療現場にて日々大変なご苦労をされている皆様に、お礼と敬意を。本当に、ありがとうございます。医師ではない私たちですが、感染拡大防止と、感染悪化の確立を下げるための、情報は発信できます。少しでも一助になれば幸いです。

まず、新型コロナウィルス感染防止対策、これはいわゆる「3密回避」と「手洗いうがい」を、徹底すること。これは、「感染防止策」です。

それとは別に、「感染後の対策」も大切。主には、国など大きな単位として、医療体制の整備がありますが、もっとも小さな単位として、私たち個人の抵抗力を少しでも高めておく。これが、一人ひとりができることだと考えます。

現状、正確なデータはありませんが、無自覚感染者は相当数いることが予想されます。そのなかでも、重傷者、死亡者のほとんどが、高齢者、基礎疾患を患っている、自己免疫力が低下している人です。中には、若い方や疾病の無い方もいらっしゃいますが、統計的に考えれば、自己免疫力が高い人は、感染しても無自覚のうちに完治している。と考えられます。

※厳密にいえば、日本だけ行った過去の予防接種や、黄色人種の体質等、まだ様々な予測・憶測がなされています。それはそれで今後明らかになるとして、何か一つというより、複合的な要因と考えたほうがよいと、現時点では思います。

いずれにせよ、新型コロナウィルスに感染しても、自己免疫力を高めておき、他の疾病にもかかりずらい体の管理をしていれば、発症・重症化を防げる確率が高いと考えられるのです。

基本は、体を温める

免疫力を高めるために、様々な取り組み、考え方がありますが、まずベースとして、

「体温を上げる」

ということを念頭に置くとよいでしょう。様々なアプローチ方法がありますが、私たちが、日常生活の中で意識をする際に非常に分かりやすい指標となります。

体温を上げることで、血流が良くなり、体の隅々まで摂取した栄養が行き渡ります。血液は栄養補給と同時に、老廃物を排出する役割も果たします。つまり、代謝がよくなります。そして、血液中には細菌やウィルスと戦う免疫細胞がいます。血流が良くなると、免疫細胞も活発になり、病気になりにくい体になるのです。

体を温めるためにできること

①冷たい飲み物、食べ物を控える

水分補給はとても大切。温度も大切。真夏はどうしても冷たい飲み物を摂取する機会が増えてしまいますが、特別に体温が上昇しているとき(運動時や、発熱がある場合)以外は、できれば体温に近い温度の方がいいです。とはいえ、夏場はさすがに厳しいので、冷蔵庫などで来やしすぎない、もしくは少し時間をおいて温度が上がってから飲むようにするとよいです。

②適度に運動する(スポーツでなくても全然OK)

生活の中で筋肉を動かすことを取り入れてください。スポーツをしなければならないというわけではありません。個人的には「歩く」ことをお勧めします。なにかのついでにやりやすいからです。またエレベーターではなく、階段で移動する。一駅歩いてみる。すべて、一度は聞いたことのある、代わり映えないことですが、意識してやってみるだけでも随分と生活は変わります、骨格筋が刺激され、適度な筋肉量が維持できます。筋肉はエネルギーを多く消費しますので、その際に体温が上がりやすくなるのです。ムッキムキになれ、ということではないのです。適度に筋肉を使い、適度な筋肉量をキープすることが大切です。

③お風呂に入る

是非、お風呂に入ってください。お風呂をはるのには、手間もお金もかかりますし。しかし、それを踏まえたうえで、是非、毎日、湯舟にお湯を張り、お風呂に浸かっていただくことをお勧めいたします。お風呂は外から体温を上げられる絶好の機会です。また、発汗と、その後の副交感神経が活発になることで、ストレス緩和の役割も持ちます。ストレスは自律神経の乱れを引き起こし、自律神経の乱れは低体温を招く原因にもなります。また、良い睡眠導入への効果も期待できるため、睡眠の質がよくなります。睡眠は体の細胞の修復・入れ替える役割を担うため、良い睡眠は、体を良い状態に保つためにとても関係性が深いのです。

#免疫力向上

#新型コロナウィルス対策

#コロナに負けるな!できること

ホルミシス効果とは? 概要を動画で説明

「ホルミシス効果って何ですか?」というご質問に、ざっと、3分程度でお答えしています。科学的な説明でなく、概要をサッと、簡単に話を掴みたい方は、どうぞご覧ください。詳しいお話は又別動画にて。

ホルミシス効果とは:ある物質が高濃度、大量に用いられた場合は有害であるが、低濃度、微量に用いられた場合は有用な作用をもたらすこと。

考えてみれば当たり前のことです。物質だけに限りません。大量か、微弱か、という言葉は言い換えれば「適切な」ということです。

マッサージは適切な強さで行うから心地よく、リラックスできます。強すぎれば、それは痛みに変わります。

トレーニングも、適切な負荷をかけるから筋肉が肥大します、負荷を間違えば、肉離れや、その他の怪我を負います。

お料理だって、適切な量の調味料だから美味しく感じる、入れすぎればそれはもう酷い味になるでしょう。

そう、物事には「適切」という尺度があります。ホルミシスも、端的に言えば、そんな考え方です。