ホルミシス効果とは? 概要を動画で説明

「ホルミシス効果って何ですか?」というご質問に、ざっと、3分程度でお答えしています。科学的な説明でなく、概要をサッと、簡単に話を掴みたい方は、どうぞご覧ください。詳しいお話は又別動画にて。

ホルミシス効果とは:ある物質が高濃度、大量に用いられた場合は有害であるが、低濃度、微量に用いられた場合は有用な作用をもたらすこと。

考えてみれば当たり前のことです。物質だけに限りません。大量か、微弱か、という言葉は言い換えれば「適切な」ということです。

マッサージは適切な強さで行うから心地よく、リラックスできます。強すぎれば、それは痛みに変わります。

トレーニングも、適切な負荷をかけるから筋肉が肥大します、負荷を間違えば、肉離れや、その他の怪我を負います。

お料理だって、適切な量の調味料だから美味しく感じる、入れすぎればそれはもう酷い味になるでしょう。

そう、物事には「適切」という尺度があります。ホルミシスも、端的に言えば、そんな考え方です。

放射線ホルミシスと糖尿病の関係

糖尿病とは何か?

糖尿病とは、血液中の血糖値が以上に高い状態。糖尿病単体でも意識障害などの症状を引き起こす可能性があります。又、間接的に体内の血管などを傷つける可能性が高まるため、他の疾患を誘発しやすくなってしまいます。

糖尿病の原因

糖尿病の原因はインスリンという物質が分泌されなくなる、又はうまく機能しなくなることが原因です。私達の体は活動するために糖分(ブドウ糖)をエネルギーに変換します。インスリンは摂取した糖分(ブドウ糖)を体の隅々まで運ぶ際に、鍵のような役割をしてくれるのですが、細胞という部屋に入るための鍵が「インスリン」です。

ブドウ糖はインスリンがないと細胞内に入れません

なぜ、インスリンが分泌されなくなるのか?

これには2つのパターンがあります。

1、インスリンを分泌する器官(主にすい臓)がウイルスなどで病気になる

これは、体内に侵入したウイルスなどが原因で全くインスリンが分泌されなくなるパターンです。突発的に、なってしまうケースが多く、生活習慣などはあまり関係ありません。外部要因で、膵臓自体が病気になってしまいインスリンを作れなくなるのです。

膵臓がウイルスなどで突発的に、病気になってしまい、インスリンを作る仕事が出来なくなってしまう・・・・

2、慢性的に糖が供給され、細胞が「もういいよ」状態になる。尚且つ、勘違いした膵臓が過剰にインスリンを分泌し、疲れ果てる。

これは、現代人の典型的な糖尿病に陥るパターンです。恒常的に糖を吸収しているため、細胞が「もういいっす!」となってしまう状態。供給過多ですね。そうなってしまうと、血液中にブドウ糖が沢山滞留してしまいます。すると、今度は悪いことに、膵臓が勘違いしてしまうのです「あれ??もしかしてインスリン生産量足りなくて、ブドウ糖、細胞に入れないんじゃね!?」と。「よっしゃ待ってろ!」と最初は沢山インスリンを分泌しますが、次第に疲れてしまいインスリンを分泌出来なくなります。これが、二つ目のパターンです。これは明らかに生活習慣が原因の可能性が高いです。

膵臓(すい臓)さんがもう無理っす状態になってしまう・・・・・悲しい。

糖尿病と活性酸素の関係

インスリンを分泌するのは膵臓です、その中のベータ細胞がインスリンというホルモンを分泌するということが研究で分かっています。また、このベータ細胞が活性酸素に非常に弱いということも分かっています。つまり、活性酸素が過剰に体内に滞留してしまうとインスリンの分泌量が減ってしまい高血糖状態になり易いということです。これが長期間続いてしまうと慢性的な糖尿病になるということです。したがって、糖尿病と活性酸素には密接な関係があるのです。

活性酸素の除去には、放射線ホルミシスが期待されている

放射線ホルミシスは「適度な放射線を浴びることは体にとって良い作用をもたらす」ことです。この場合では、放射線ホルミシスの効果の一つである抗酸化作用が大きな役割が期待をされています。放射線ホルミシスにより体内の活性酸素が現象する仕組みとしては、

1、低放射線を浴びる

2、細胞内の水分が分解、一時的に活性酸素が増える

3、その活性酸素を除去しようと、体が抗酸化系のスイッチを入れる

4、結果的に体内の活性酸素は現象し、正常な状態に戻る

以上が、簡単な仕組みですが、放射線ホルミシスは糖尿病の大敵である活性酸素を減少させる効果が期待できるそうです。

活性酸素と体の関係、ホルミシス効果が体にいい理由はこちら

そもそもホルミシス効果とは何か?

放射線ホルミシスを現代湯治で体感する

なんとなく怠い、疲れが取れない・・・・あなたのその疲れ、「脳疲労」が原因かも!?

頭痛のイラスト(男性)

脳疲労という言葉を聞いたことがありますか?

現代人の疲れの大半は、この「脳疲労」だと言われています。では一体、脳疲労とはどんな状態なのでしょうか?この記事では、脳疲労についてまとめていきます。

1、「脳疲労」とは?
2、なぜ、「脳疲労」になるの? 脳疲労の原因
3、脳疲労をセルフチェック!
4、過度な「脳疲労」中に注意!脳疲労が引き起こす合併症
5、脳疲労と上手に付き合うために
6、人生100年時代、自分と、脳を労ろう

1、「脳疲労」とは?

脳疲労とは、その名の通り脳に疲労が蓄積し正常な機能を果たせなくなる状態のことです。

「病気じゃないけど体が怠い」「ちゃんと眠ったのに朝起きれない」「気分が落ち込む」「やる気がでない」、こんな感覚、皆さんにも覚えがあるのではないでしょうか?これらの感覚は、脳疲労のサインだとされています。つまり現代人のほとんどが、脳疲労と少なからず関わっているのです。

筋肉は疲れが溜まると筋肉痛になります。あるいは、血流が悪くなって「肩がこる」「首がこる」という風に、分かりやすい症状として認識しやすく、対処はし易くなります。しかし、脳の疲労はなかなか目に見えて現れません。目に見えないから、悪化するまで気づけないのです。また、「疲れた」「怠い」という理由で、仕事を休むというのは一般社会では通用しないのが現実です。ですから、それが普通だと思い込んでしまうのです。

2、なぜ「脳疲労」になるのか? 脳疲労の原因

 筋肉や内臓は、使った頻度や負荷に応じて休養が必要です。休養をとることで、基の状態に戻る、あるいは成長を促すことで、次の活動に備えることができるのです。脳も例外ではありません。使った分は休ませてあげなければならないのです。「疲れ」というのは、その一種のサインです。どの程度体を使ったのか、どの程度休養が必要なのかを、体が教えてくれています。疲労が溜る、ということは、体が修復する時間と環境を、充分にとることができていないと考えられます。

情報過多な環境

私たちの体の構造は、20万年前からほぼ変わっていません。しかしながら、私たちの生活は大きく変わりました。特に、この30年はインターネットとスマートフォンの普及により劇的に情報量が増え、デジタル情報革命が起こりました。これは今までの産業革命の中でも最もインパクトのある変化だと言われています。

 一説によると、4江戸時代の人々と、私たちの得る情報量は、約360倍と言われています。つまり、江戸時代の人が1年かけて得る情報を、私たちは1日で得てしまうのです。

 情報量が増えることは、私達に選択の幅を与えてくれ、私達をより豊かにしてくれるでしょう。(豊かさは人それぞれですが・・・)情報が増えるということは、脳には、より強い負荷がかかかります。いままでよりも酷使しているわけですから、いままでよりも休めてあげなければなりませんが、その時間と環境をとれないのが現代人。私たちは、脳の囁きに耳を傾けようとしませんし、それを無視してしまうのです。

だって、「疲れた」「怠い」という理由では、会社も、他の社会活動も休めませんから。

自律神経が、うまく働けない環境

脳疲労には、自律神経が大きく関わります。自律神経には2つの神経があり、交感神経と、副交感神経といいます。交感神経は主に活動時に活発になる神経、副交感神経は休息の際に活発になるしんけいです。現代人は活動時間も長く、交感神経が優位になっている時間がとても長いと言われています。

交感神経が優位の状態は、疲れの原因となる「活性酸素」が体内で生成されやすい環境になります。この活性酸素は細胞を傷つけててしまうので、体は「おーい!ちょっと休んで体を修復してくれー!」とサインを出します。これが「疲れ」という感覚です。

私たちの感情や心をつかさどるのは脳です、脳が疲れれば当然、ものの見方や捉え方も、ネガティブになりやすくなり、気分的にも落ち込んでしまいます。

自律神経が、うまく働けないもう一つの理由

 私たちの脳は大きく分けると、言語や理論を理解する知性の部分「大脳新皮質」、本能的な欲求や感情を司る「大脳辺縁系」、と分かれます。そしてその間に、自分の意志とは関係なく体に指令を送るのが「自律神経」。

 先述したとおり、現代人は体を修復させるための時間や環境を積極的にとることが難しい環境にあります。それは仕事の環境や、家庭環境、または娯楽など、様々です。「大脳辺緑系」が本能的に「疲れたよ!」「休みたいよ!」と訴えかけても、「大脳新皮質」が「いやいや、仕事だから」「そうは言っても付き合いもあるし」と、本能の声に反して判断を続けます。もちろん、本能だけに忠実では人間として生きていけませんので、本来はそれぞれが、バランスを取り合いながら生活をしているわけです。しかし、この本能に蓋をし続けるとどうなるのか。矛盾した指令を受けつづけた結果、今度は自律神経が混乱を起こします。自律神経は食欲や、睡眠に大きく関わるので、不眠に陥ったり、過食、または食欲不振に陥ってしまうのです。いわゆる「自立神経失調症」にも繋がります。

3、脳疲労をセルフチェック!

脳疲労は誰にでも起こりえます。むしろ、脳疲労でない人を探す方が難しいでしょう。大切なことは「自分は関係ない」と思うのではなく、誰でも脳疲労を起こすこと、その疲労が重度にならないように、自分自身でメンテナンスをすることです。

NHKで放送された番組内でセルフチェックの項目がありましたので、こちらのリンクをご覧ください。
NHK 美と若さの新常識

ちなみに、私は「全部」でした(笑)それだけ、現代人には身近なことなのです。

「疲れ」や「怠さ」は、れっきとした体からのサインです。休むことは怠けることや、サボることとは全く違うのですから、そのサインをしっかりと受け止めてあげてください。

4、過度な「脳疲労」に注意!脳疲労が引き起こす合併症

脳疲労が続くと、体の様々な機能に異常をきたします

1、肥満になりやすい、または、必要以上に痩せてしまう

 相反する二つですが、脳疲労はどちらのリスクも帯びます。どちらとも、症状の原因は五感が鈍くなることです。脳疲労により脳の感覚が鈍くなると、味覚や嗅覚、満腹中枢といった、食べることに関する感覚も鈍くなります。「味が薄い」と感じて濃い味の物を多く食べるようになったり、「おなかがいっぱいにならない」と感じて、食べ過ぎが続いてしまったりします。その逆もあり、「食事がおいしくない」と感じ、適切な食事をとれなくなるケースもあります。これには個人的な趣向も大きく影響します。一般的には交感神経が優位の場合には食欲は減少し、副交感神経が優位の際には、消化器官が活発になり食欲も増進します。

2、将来的な認知症リスクが高まりやすい

脳疲労は脳にダメージを残します。交感神経が脳が回復すればよいのですが、休む間もなく傷つけられた脳は最悪の場合、細胞が死滅してしまい脳機能を低下させてしまいます。そのため、脳の記憶機能が正しく機能せず、将来的な認知症リスクが高まりやすくなるのです。

4、脳疲労と上手に付き合うために

1、「休む」「疲れた」「怠い」という感覚をネガティブに捉えない

「フリー 休む 素材」の画像検索結果

「休む」というのは、生命活動の一部です。「休む」ことで体は修復され、新たな活動をすることができます。休むなんて時間がもったいない!という方も、もちろんいるかもしれません。それはそれでいいと思います。体の回復力が超人的な人もいるでしょう。人間みんな同じではありませんから。しかし、物理的なエネルギーを消費し、活動をするということは、エネルギーを補給しなければなりませんし、摩耗、消費したものは修復をしなければなりません。一般的な人間の体は、しっかりと修復時間を確保しなければ、どんどんと消耗していってしまいます。人生60年といわれた、ひと昔前ならば、多少無理をしてもよいのでしょうが、私たちは、これから人生100年時代に突入します。無理を続け60歳を迎えたときに、もう脳も体もボロボロ・・・・それでは、その先40年の人生を楽しむことはできないでしょう。「休む」ことは決して無駄な時間ではありません。仕事や、遊ぶことと同じくらい大切に捉える必要があるのです。もちろん、「疲れたから帰りまーす」「怠いからやめまーす」はだめです。そういうことではありません。疲れや、怠さを適切に感じながら、自分の生活の中で、体を休ませる時間を「計画的に」確保するのです。

2、副交感神経を優位にする時間を増やす

現代人は交感神経が優位になりがちです。意図的に副交感神経を優位にする時間をとることと、その方法を知る必要があります。1つは、環境を変えること、山や川、自然の中に入ることで、現代社会の情報とは離れ脳を休ませてあげることができます。2つめは、入浴です、しかも低温。入浴は私たちの生活の中で「休む」というスイッチを入れる重要な役割を果たしてくれます。私は36度~7度程度のお湯に30分程度の入浴をお勧めしています。家庭用のお風呂に、37度のお湯を張って、だいたい30分の間に35度程度までちょうどよく冷めます。これ以上はどんどん冷めてしまうので、家庭のお風呂ではこれが限界でしょう。また、このぬるい温度は不感温度といって、熱くもなく、冷たくもない、人間が最も気持ちの良い温度と言われており、神経をリラックスさせる効果があります。そして低温(ぬる湯)入浴は強制的に副交感を優位にしてくれますので、お休みスイッチをパチンといれることができるのです。交感神経優位な私達現代人にはうってつけなのです。

6、人生100年時代、自分と、脳を労ろう

フリーライターが知っておくべき、表現の自由とその範囲~憲法21条を考える~

先述した通り、私たちは、これから人生100年時代を迎えます。100歳というのは、たいして珍しいことではなくなります。そうなったときに、脳も体も自分らしく、元気に生きていられるか、それは自分自身の脳と体を、しっかりメンテナンスできているかによって大きく変わります。仕事も遊びも、やるときは目いっぱい楽しむ。努力をする。そして、それと同じくらい、自分の体を労わってあげる。「よくがんばってくれたね、ちょっと休んでちょうだい、私」と、自分自身を休ませてあげてください。それがきっと、これから100年を生きる私たちが、より豊かに生きるために必要なことだと思うのです。

休んでいいんだ、そしたらまた、頑張ろう

「休む」=「よくないこと」だと、勝手に思い込んでいませんか?

日本では昔から、「休む」ことをあまりポジティブに捉えない傾向があります。

イメージしてください。Facebookやインスタグラムで、ダラダラと家ですごしている画像や、昼寝をしている動画、見たことありますか?

あまり見たことありませんよね?(赤ちゃんやペットがスヤスヤ寝ているのは見たことありますが)

人々にとって、「休む」っていうことは、積極的に共有したい対象ではないことだと認識されているように思うのです。ウチの父親なんかはまさにそうです。「休む」とは絶対に言いません。「〇〇に行ってくる」「ちょっと出てくる」と言って、サボっています。「休む」というのは、あまり胸を張って言ってはいけないと思い込んでいるようです。

私は、「休む」ことは、「活動する」ことと同じくらい、あるいはそれ以上に大切なことだと思っています。

私たち人類の体の構造は基本的に約20万年とほぼ変わっていません。

しかし、情報量は比較にならないレベルで違います。

江戸時代の1年分の情報量、現代人は1日で脳に送っているそうです。

例えるならば、ファミコンで、PS4のゲームしようとしているようなものです。

現代人の疲れはほとんどがストレスによる「脳疲労」だといわれています。病気ではないが、体の調子がおかしいというのは、ほとんどが「脳疲労」の症状なのです。脳が情報を処理しきれず、疲労が蓄積し、自律神経系が乱れた結果睡眠不足や、頭痛などの症状が引き起こされます。

ファミコンとPS4はやや言い過ぎですが、初代iPhoneで現在のアプリを数個同時起動したらフリーズした。と考えてください。

そうしないためには、バックグラウンドのアプリを消してあげる、整理してあげる必要があります。今、私たち現代人には、そういう時間が圧倒的に足りないのです。常にアプリも起動しっぱなし、電源オフにもしない。耐え切れず弊害がでても不思議ではありません。

だから、休む、脳を休める、あるいは整理する時間を作ってあげる。こういった自分自身を整える時間をとることはとても大切なことなのです。

私たちの提案するのは「良い静養」の一つとしての湯治。↓詳細はこちらへ

https://www.jizaikan.jp/index.html

余談です

この動画は、高校生のスタッフが作ってくれました。若干17才。将来は絵を描く仕事に就きたいと、バイト代をはたいて10万年以上するiPadproを買ったそうです。

実は彼女にとって初めての、絵描きとしてのお仕事。若い人には負けていられません。そして、こうやって宿のことを表現してくれる若手がいることを、ありがたく思います。

ああ、旅館やっててよかった。

タイトルは、「休んでいいんだ、そしたらまた、頑張ろう」頑張る時は頑張る、一生懸命やる時は一生懸命やる、そして、休む時も、じっくり休む。休むことも、何かをすることと同じくらい、大切だ。

私達は、良いお休みを求める人のための、応援団だと改めて思いました。

私達の役割とは?

こんにちは、若旦那の星です。

私達の使命、役割、と言うちょっと、お堅いので、お仕事とでも言いましょうか。

それは

「休んでいい」「何もしなくていい」

と、お客様に思ってもらうこと、感じてもらうこと、最近強く思います。

自在館には、よくこんなお問い合わせがあります。

「湯治って、何をすればいいんでしょうか?」

私達の答えはこうです

「何かしようと思わなくて結構です。お風呂にゆったり入るだけ。敢えて言うなれば、風呂に入って、眠くなったら、たくさんお昼寝をしてください。」

私はお客様の「湯治って何をするの?」と言う質問は、敢えてそのまま受け取らないようにしています。もちろん、湯治のことをご存知ないという方もたくさんいらっしゃいますので、ただ内容を知りたい。ということも当然、そのままの意味としてあります。

しかし、もう一方では、皆

誰かに「休んでいいんだよ」と、背中を押して欲しい

そんな気がしているのです。

人は、自分自身や他人の良い面を美化する傾向があります。

アスリートの成功秘話、名経営者の格言などなど、自分を律すること、努力をすることが正しいと謳っています。それは、全くもって正しい。ですが、人間それだけではありません。

有名なスポーツ選手は「肉体を休める」ことの大切さを知っています。筋肉は適切な回復期間を取ることで成長するからです。

名経営者と呼ばれる人達も、休養の大切さを知っているからこそ、会員制のホテル会員になるのだと思います。それだけ、休むことが大切だと知っているのです。

ですが、あまり世間にはそういう話は届きません。どうしてもカットされてしまい、努力しているところばかりが印象に残ります。

ですから、私達は「休むこと」への関心がすごく薄いのです。人によっては、休んでいる姿を見せるのは、よくない事だと思っている方もいます。そんな事、誰が決めた訳でもないのに。そう「思い込んでいる」のです。

人生は短い、だから、限られた時間を有効に使わなければならない。自己投資をしなさい、その時間が、あなたの人生を豊かにするから。継続して努力をしなさい、その努力がきっと道を開くから。

その通り。仰る通りです。

それと同じくらい「良い静養は、きっとあなたの人生を豊かにする」と私達は考えています。頑張れ!という人が多いので、少しくらい、「ちょっと休みなさい!」って、言ってくれる場所があってもいいかなと、思うのです。

休むことも、努力することと同じくらい、現代では難しくなっています。私達の生活環境は豊かに、便利になっています。それに伴い、よほどの事件や事故でない限り、命を落とすことはなくなりました。

犬や、猫などの動物は本能的に、必要でない行動以外の時は眠ります。ウチで飼っている犬も、いつも寝ています。それは必要な時に狩る、あるいは逃亡する、避難する、食べ物がいつ手に入るかわからないのでなるべくカロリーを消費しないようにするためです。また、疲れた脳では、瞬時の命に関わる判断を謝る確率が高くなります。疲れた肉体では、敵から逃げ切る確率が低くなります。だから、休むことは、とても大切なことだったのです。

もともと人間もそうだったはずですが、休むことは、生きることに必要不可欠だったのです。ですが、今は、そうではありません。

命を落とす危険が減った代わりに、豊かに生きるための苦労、が始まりました。

命を守るための休養から、豊かに生きるための休養に変わったのです。

私達がお届けするのはそういう考え方、そしてその場所です。同じ旅館、ホテル、でも考え方一つで、まったく別のライフスタイルになります。私達はそんなところも、楽しみながらやっていきたいと思っています。

貸切風呂「うさぎの湯」がリニューアルいたしました

2019年12月20日、うさぎの湯のプチリノベ工事が終わりました。今までお世話になった壁材なども活かしつつ、清潔感あるお風呂へと生まれ変わってくれました。

うさぎの湯リニューアル、新しい木壁が映えます
イメージカラーは薄ピンク、照明は月をイメージして真ん丸が一つだけ
壁は一面にヒノキを使い気持ちの良い香りを楽しめます
窓からの景色は変わらず気持ちの良い、山の景観を楽しめます
お風呂の石は宿の山から、若旦那が選んできました
壁の竹模様の陶器細工はそのまま、残しました。「お、ここは見覚えあるぞ」と懐かしんでいただければ嬉しいです

こちらは以前のうさぎの湯

50年間変わらぬ、レトロなタイルが出迎えてくれていました
枠のヒノキやタイルも、頑張ってくれていました

これからもうさぎの湯をよろしくお願いします。

貸切風呂 うさぎの湯 プチリノベーション中です

今月は貸切風呂のプチリノベーションの月です。約50年、自在館の内風呂として頑張ってくれている「たぬきの湯」と「うさぎの湯」を少しだけお化粧しています。

現うさぎの湯、昔懐かしいレトロなタイルですが、だいぶと痛んできているため、表面をお化粧してあげます。それから、湯の枠と、風呂内のタイルも取り替えます。

職人さんが丹精込めてメンテナンスしてくださいます

自在館のお風呂はこのお風呂以外は、ほぼモノトーンでどちらかと言えば少しゴツゴツとした強めのお風呂。うさぎの湯はネーミングの通り、少し柔らかく、明るい、清潔感のあるお風呂にしたいなと思います。女性のひとり旅の方が、入りたくなるような、そんなお風呂になればいいな〜と、今回のプチリノベを決行。

宿の山から取ってきた石

今回、こだわったのは、宿の周りにある素材を使うこと。主人と若旦那で、手作業で石を集めてきました。これが重いのなんの・・・・いいお風呂になりますように。

たぬきの湯 天井 施工前

今まで気になっていた、スイミングスクールのような天井板。今回はたぬきの湯も一緒に替えました。

たぬきの湯 施工後

天井は黒色に一新、締まったイメージになりました。

職人さんが石の顔を見ながら、じっくり選定します

拾ってきた石を職人さんが、じっくりと顔を見据えて、配置を選んでくれています。

うさぎの湯 石を仮置き
うさぎの湯 職人さんの技が光ります
壁の色は、淡めのピンク系、うさぎのイメージです。
うさぎ

完成が待ち遠しいです。

⑥現代湯治って、なにすればいいの?

なにをしてもいいんです。あわよくば、なにもしないこと。

「湯治ってなにをすればいいんでしょう?」

お客様からよく尋ねられる質問です。結論から言うと、「なにをしてもいいですし、あわよくば、なにもしない時間を楽しんでほしい」ということ。

とは言うものの、ご案内の際におススメするのは

①入浴1時間以上

まずは、これが基本。お風呂に最低でも1時間以上は入浴してください。栃尾又の温泉はぬるめのラジウム温泉に長時間入浴する(長湯)が伝統的な入浴方法。ラドンをゆっくりと吸引することで、ホルミシス効果が期待でき、体の代謝が高まります。また、ぬる湯につかることで副交感神経が優位になり、ぐっすりとお休みいただけます。

②お昼寝

普段、「お昼寝しなさい!」なんて、職場で言われません。お休みなんです。ぐっすりとお休みください。ぬる湯に浸かると、副交感神経が活発になり、体がお休みモードに入り、心地よい眠気に誘われます。そんなときは、思い切り、眠ってください。誰もあなたの休養の邪魔をするものはありません。

③読書(漫画や小説のご用意があります)

読書もおススメです。おススメの理由は、眠くなるからです(笑)もちろん、最後まで読み切るもよし。まとめ読みするもよし。眠くなったら素直にお昼寝することをお勧めします。脳が休みたいときに、思いっきり休ませてあげてください。

④散歩

特別な、お散歩コースはありませんが、道路沿いに歩くだけで、里山の自然を楽しむことができます。同じ道でも、四季折々、春夏秋冬、違う顔を見せてくれる山の自然を、ぜひ感じてください。

⑤写経

意外と人気なのが、写経。ロビーにて無料で貸し出ししております。内容がわかるわからないはあまりお気になさらず。私も全部わかりません。(ほとんどわかりません)が、不思議と、心が落ち着くというか、整うというか、「スッ」とした気持ちになるのは不思議なものです。お帰りの際にお近く「永林寺」さんにお持ちいただくと、御朱印をいただけたりもします。最近隠れ人気があります。

⑥ピアノやギター(館内ロビーにあります)

家から持ってくるわけにもいかない楽器。種類は2種類ですが、ギター2本(ヤマハ・エピフォン)とヤマハの電子ピアノをご用意しています。主に、主人と若旦那の趣味です。ご自由にお使いください。

⑦アナログレコード鑑賞

昭和初期~昭和後期にかけてのアナログレコードを展示しています。プレーヤーも高価なものではありませんが、扱いやすい簡易なものをご用意しています。懐かしのあの曲、この曲をぜひ、お楽しみください。レコードは、お持ちいただいても、もちろんかまいません。

⑦ちょっとお仕事(館内ほぼすべて、Wi-Fi使えます)

皆さん、連泊中にプチお仕事をされるケースも多々あるようです。ロビーには無料コーヒーや、紅茶、お茶菓子をご用意しておりますので、ロビーにて軽くお仕事も可能です。ロビーからの眺めも四季折々、お仕事もはかどります。