日本にもっと、良い静養を届けたい

私達の目指す宿は「静かに休みたい」=「静養」を願う人に、心から喜んでもらえる宿。

 世の中にはいろんなタイプの宿があっていい。こうでなければならない、なんていうことは一つもありません。また、時代時代に求められることも変わります。だから、その時代を生きる湯守が、その時代に必要だと感じることを、一生懸命に考えて、バトンを渡していけばいいと思うのです。それが、これまでの自在館を形作ってきました。

 現代の日本は「仕事で忙しいこと」が美徳とされがちです。「仕事」は社会に貢献でき人々を幸せにします。やり甲斐のある「仕事」は人生を豊かにします。それと同じように「仕事」以外の時間ももっと、受け入れられて良いと思うのです。例えば、私達が提案する「静養」もその一つ。良い「静養」は体や脳、心をリラックスさせ、より良い生活リズムを生むきっかけになります。また、脳がリラックスすると、より良いアイデア、考えが生まれやすくなります。もちろん、それは普段から一生懸命に「仕事」をしているからこそ生まれるものです。蓄積した情報や経験が、良い「静養」、良い「暇」によって、新しいものを生み出してくれます。

 日本ではあまり習慣になっていませんが、定期的に「静養」をすることを少しずつ伝えていきたい。これが、現代日本において、宿を営む私達の使命だと思っています。年に数回、出来れば季節毎、自分自身のメンテナンスのために「静養」の旅に出る。こんなことが、日本人の日常になってくれば、過労死や、ストレスによる鬱病など、今よりも少し、数を減らすことが出来るのではないかと思うのです。私達の宿が、そんな今の日本のお役に立てるかもしれない。だから、私達は「年に4回程度、連泊で通ってもらう」ことを一つの目標にしています。年に1度、数年に1度の「すごい非日常」は私達の目指すところではありません。日常の延長線上にあり、「休みたい」と思った時に、いつでも通える宿。これが私達のやりたい「静養」の宿です。

以下のことは宿づくりのキーワードです

・ダサいのはダメ、おしゃれ過ぎてもダメ。日本人が安心・懐かしさを感じれること。

・色使いはシンプルに、刺激的で明るい色は避ける。神経が興奮する。

・食事は「家庭料理」が基本。見たことある、でも、すごく丁寧に。

・「板前」や「シェフ」ではなく、「地元のお母さん」が調理する。

・極力、「接客」はしない、でもあなたのことをちゃんと「思って」準備する。

・ちょっとくらい方言が出てもいい。

・旅館のプロではなく、「ここの温泉について、誰よりも知っている」人になる。

・働く人もしっかりと幸せになる。「サービス業だから」を言い訳にしない。

・人らしい仕事に集中する。そのためにIT、機械の力をしっかり借りる。


自在館の心(理念や方針、考え方)

日本にもっと、良い静養を

こんな人が宿をやっています

採用概要(給与や体制など)