身体と活性酸素の関係 低放射線(放射線ホルミシス)が身体に良い理由

活性酸素とは

活性酸素は「体内の酸素が、より酸性値の強い物質に変化したもの」です。酸性値が高いということは、殺菌力もあり体の免疫機能の一部として働いてくれるため、私達にとって大切な物質の一つです。突き詰めると、電子が云々の話になるので、ここでは割愛しますが、ご興味のある方は調べてみてください。

体内に取り込んだうちの1〜3割は活性酸素になる

活性酸素のメリット、デメリット

活性酸素自体に良い、悪いはありませんが、「私達の体にとって」のメリット・デメリットはあります。先述した通り、酸性が強いということがポイントです

メリット

・体の免疫機能として作用し、ウイルスから体を守ってくれる

少量、適量なら体にとっていい奴です

デメリット

・適量を越えると、体の細胞を攻撃したり、錆びさせたりしてしまう

増えすぎると、体の細胞を傷つけ初めてしまう厄介な奴

上記のように、適量を保っていれば私達の体を守ってくれる大切な存在なのですが、ある値を超えてしまうと、逆に脅威となってしまいます。

抗酸化物質とは

抗酸化物質とは、活性酸素が増えすぎないように体が持っている物質です。この機能を抗酸化系、または、抗酸化作用と呼びます。私達の体は、過剰なストレスや、過剰な運動をした時に活性酸素がたくさん発生します。そのバランスを保ち私達が正常に機能できるよう、抗酸化物質が活性酸素を除去してくれるのです。

抗酸化物質さんが、活性酸素さんを取り締まってくれます

低放射線(放射線ホルミシス)はなぜ身体に良いのか?

低放射線は、活性酸素と抗酸化作用のバランスを保つために大きな役割を果たしてくれます。活性酸素は少なくても多くてもいけませんが、年齢や、ストレスを多く感じる環境にいる現代人は、活性酸素が多めに生成されている傾向があると言われています。したがって、私達の体の抗酸化作用を高めてあげる必要があるのです。一般的に食べ物からビタミン類を摂取することが、効果的とされていますが、低線量の放射線を浴びることはそれよりも遥かに高い抗酸化作用があることがわかっています。

私達は低放射線を浴びると、体内の水分が化学反応を起こし一時的に活性酸素が多くなります。すると、私達の体は「あれ!?なんか、活性酸素さん達めっちゃ増えてきたから、抗酸物質達、ちょっと仕事してきてくれ!」とサインを送り抗酸化系のスイッチをいれてくれます。普段働きづらくなっている抗酸化系のスイッチを入れるきっかけになるのが、この低放射線ということなのです。

また、低放射線は自然治癒力も高めてくれます。私達の体はもともと、自分で自分の体を治す機能が備わっています。強すぎる放射線は、この治癒能力が追いつく前に細胞を死なせ、復元できない程のダメージを与えてしまいます。しかし、微量な放射線は逆に体の修復能力を高めてくれるのです。筋力トレーニングも原理としては似ています、筋肉にダメージを与え、筋肉が回復する性質を使い、さらに筋肉を肥大させるというのが筋力トレーニングの仕組みです。ここでも適切な負荷、というのが大切になります。強すぎる負荷は、筋繊維を断裂させてしまったり、大きな怪我につながります。適度な負荷、ここが大切になります。放射線ホルミシスの考え方も、原理としてはこれと同じです。

現代病の多くは、「活性酸素」と「抗酸化物質」によるところが大きいと言われています。よく聞く言葉で「未病」という言葉がありますが、これは医師が病気とは診断しないものの、体に不調を感じている、という現代病の典型的な例です。この未病には先述した活性酸素と、抗酸化物質のバランスが大きく関係し、病気ではないが体の機能がスムーズに機能していないケースが多いのです。

そもそも、放射線ホルミシスとは?

そもそもホルミシス効果とは?(動画で、ざっくり4分ほど)

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