温泉に入ると、なぜ健康になるのか? 静水圧効果

静水圧効果

 温泉に入ると、たくさんの良いことがあります。その一つが「静水圧効果」というもの、「静水圧作用」とも呼ばれます。ホルミシス効果や温熱効果もそうですが、過度な水圧は弊害になりますが、適度な心地良い水圧は体に恩恵を齎してくれます。

 静水圧効果とは、適度な水圧で血管が圧迫されることにより、ポンプの役割を果たします。結果的に血液やリンパの循環を促してくれる効果のことです。特に、下半身、足は心臓から遠く、又、心臓よりも下にあります。重力の影響を受け、血流やリンパが一番流れ戻るのに圧を必要とするのが足先です。静水圧効果によって、足先の血液やリンパの流れが促進されやすくなります。

 血液は、体内で必要な様々な栄養素を運ぶ運搬係です。血流が促進されることで、体中に必要なものが運ばれやすい状態になります。また、血液には老廃物を排出する役割も担っているので、新陳代謝も活発になります。体にとって、嬉しいことずくめなのです。

 入浴の効果には「温熱効果」「静水圧効果」「浮力効果」の大きく3つがありますが、「静水圧効果」について簡単にまとめさせていただきました。