なんとなく怠い、疲れが取れない・・・・あなたのその疲れ、「脳疲労」が原因かも!?

頭痛のイラスト(男性)

脳疲労という言葉を聞いたことがありますか?

現代人の疲れの大半は、この「脳疲労」だと言われています。では一体、脳疲労とはどんな状態なのでしょうか?この記事では、脳疲労についてまとめていきます。

1、「脳疲労」とは?
2、なぜ、「脳疲労」になるの? 脳疲労の原因
3、脳疲労をセルフチェック!
4、過度な「脳疲労」中に注意!脳疲労が引き起こす合併症
5、脳疲労と上手に付き合うために
6、人生100年時代、自分と、脳を労ろう

1、「脳疲労」とは?

脳疲労とは、その名の通り脳に疲労が蓄積し正常な機能を果たせなくなる状態のことです。

「病気じゃないけど体が怠い」「ちゃんと眠ったのに朝起きれない」「気分が落ち込む」「やる気がでない」、こんな感覚、皆さんにも覚えがあるのではないでしょうか?これらの感覚は、脳疲労のサインだとされています。つまり現代人のほとんどが、脳疲労と少なからず関わっているのです。

筋肉は疲れが溜まると筋肉痛になります。あるいは、血流が悪くなって「肩がこる」「首がこる」という風に、分かりやすい症状として認識しやすく、対処はし易くなります。しかし、脳の疲労はなかなか目に見えて現れません。目に見えないから、悪化するまで気づけないのです。また、「疲れた」「怠い」という理由で、仕事を休むというのは一般社会では通用しないのが現実です。ですから、それが普通だと思い込んでしまうのです。

2、なぜ「脳疲労」になるのか? 脳疲労の原因

 筋肉や内臓は、使った頻度や負荷に応じて休養が必要です。休養をとることで、基の状態に戻る、あるいは成長を促すことで、次の活動に備えることができるのです。脳も例外ではありません。使った分は休ませてあげなければならないのです。「疲れ」というのは、その一種のサインです。どの程度体を使ったのか、どの程度休養が必要なのかを、体が教えてくれています。疲労が溜る、ということは、体が修復する時間と環境を、充分にとることができていないと考えられます。

情報過多な環境

私たちの体の構造は、20万年前からほぼ変わっていません。しかしながら、私たちの生活は大きく変わりました。特に、この30年はインターネットとスマートフォンの普及により劇的に情報量が増え、デジタル情報革命が起こりました。これは今までの産業革命の中でも最もインパクトのある変化だと言われています。

 一説によると、4江戸時代の人々と、私たちの得る情報量は、約360倍と言われています。つまり、江戸時代の人が1年かけて得る情報を、私たちは1日で得てしまうのです。

 情報量が増えることは、私達に選択の幅を与えてくれ、私達をより豊かにしてくれるでしょう。(豊かさは人それぞれですが・・・)情報が増えるということは、脳には、より強い負荷がかかかります。いままでよりも酷使しているわけですから、いままでよりも休めてあげなければなりませんが、その時間と環境をとれないのが現代人。私たちは、脳の囁きに耳を傾けようとしませんし、それを無視してしまうのです。

だって、「疲れた」「怠い」という理由では、会社も、他の社会活動も休めませんから。

自律神経が、うまく働けない環境

脳疲労には、自律神経が大きく関わります。自律神経には2つの神経があり、交感神経と、副交感神経といいます。交感神経は主に活動時に活発になる神経、副交感神経は休息の際に活発になるしんけいです。現代人は活動時間も長く、交感神経が優位になっている時間がとても長いと言われています。

交感神経が優位の状態は、疲れの原因となる「活性酸素」が体内で生成されやすい環境になります。この活性酸素は細胞を傷つけててしまうので、体は「おーい!ちょっと休んで体を修復してくれー!」とサインを出します。これが「疲れ」という感覚です。

私たちの感情や心をつかさどるのは脳です、脳が疲れれば当然、ものの見方や捉え方も、ネガティブになりやすくなり、気分的にも落ち込んでしまいます。

自律神経が、うまく働けないもう一つの理由

 私たちの脳は大きく分けると、言語や理論を理解する知性の部分「大脳新皮質」、本能的な欲求や感情を司る「大脳辺縁系」、と分かれます。そしてその間に、自分の意志とは関係なく体に指令を送るのが「自律神経」。

 先述したとおり、現代人は体を修復させるための時間や環境を積極的にとることが難しい環境にあります。それは仕事の環境や、家庭環境、または娯楽など、様々です。「大脳辺緑系」が本能的に「疲れたよ!」「休みたいよ!」と訴えかけても、「大脳新皮質」が「いやいや、仕事だから」「そうは言っても付き合いもあるし」と、本能の声に反して判断を続けます。もちろん、本能だけに忠実では人間として生きていけませんので、本来はそれぞれが、バランスを取り合いながら生活をしているわけです。しかし、この本能に蓋をし続けるとどうなるのか。矛盾した指令を受けつづけた結果、今度は自律神経が混乱を起こします。自律神経は食欲や、睡眠に大きく関わるので、不眠に陥ったり、過食、または食欲不振に陥ってしまうのです。いわゆる「自立神経失調症」にも繋がります。

3、脳疲労をセルフチェック!

脳疲労は誰にでも起こりえます。むしろ、脳疲労でない人を探す方が難しいでしょう。大切なことは「自分は関係ない」と思うのではなく、誰でも脳疲労を起こすこと、その疲労が重度にならないように、自分自身でメンテナンスをすることです。

NHKで放送された番組内でセルフチェックの項目がありましたので、こちらのリンクをご覧ください。
NHK 美と若さの新常識

ちなみに、私は「全部」でした(笑)それだけ、現代人には身近なことなのです。

「疲れ」や「怠さ」は、れっきとした体からのサインです。休むことは怠けることや、サボることとは全く違うのですから、そのサインをしっかりと受け止めてあげてください。

4、過度な「脳疲労」に注意!脳疲労が引き起こす合併症

脳疲労が続くと、体の様々な機能に異常をきたします

1、肥満になりやすい、または、必要以上に痩せてしまう

 相反する二つですが、脳疲労はどちらのリスクも帯びます。どちらとも、症状の原因は五感が鈍くなることです。脳疲労により脳の感覚が鈍くなると、味覚や嗅覚、満腹中枢といった、食べることに関する感覚も鈍くなります。「味が薄い」と感じて濃い味の物を多く食べるようになったり、「おなかがいっぱいにならない」と感じて、食べ過ぎが続いてしまったりします。その逆もあり、「食事がおいしくない」と感じ、適切な食事をとれなくなるケースもあります。これには個人的な趣向も大きく影響します。一般的には交感神経が優位の場合には食欲は減少し、副交感神経が優位の際には、消化器官が活発になり食欲も増進します。

2、将来的な認知症リスクが高まりやすい

脳疲労は脳にダメージを残します。交感神経が脳が回復すればよいのですが、休む間もなく傷つけられた脳は最悪の場合、細胞が死滅してしまい脳機能を低下させてしまいます。そのため、脳の記憶機能が正しく機能せず、将来的な認知症リスクが高まりやすくなるのです。

4、脳疲労と上手に付き合うために

1、「休む」「疲れた」「怠い」という感覚をネガティブに捉えない

「フリー 休む 素材」の画像検索結果

「休む」というのは、生命活動の一部です。「休む」ことで体は修復され、新たな活動をすることができます。休むなんて時間がもったいない!という方も、もちろんいるかもしれません。それはそれでいいと思います。体の回復力が超人的な人もいるでしょう。人間みんな同じではありませんから。しかし、物理的なエネルギーを消費し、活動をするということは、エネルギーを補給しなければなりませんし、摩耗、消費したものは修復をしなければなりません。一般的な人間の体は、しっかりと修復時間を確保しなければ、どんどんと消耗していってしまいます。人生60年といわれた、ひと昔前ならば、多少無理をしてもよいのでしょうが、私たちは、これから人生100年時代に突入します。無理を続け60歳を迎えたときに、もう脳も体もボロボロ・・・・それでは、その先40年の人生を楽しむことはできないでしょう。「休む」ことは決して無駄な時間ではありません。仕事や、遊ぶことと同じくらい大切に捉える必要があるのです。もちろん、「疲れたから帰りまーす」「怠いからやめまーす」はだめです。そういうことではありません。疲れや、怠さを適切に感じながら、自分の生活の中で、体を休ませる時間を「計画的に」確保するのです。

2、副交感神経を優位にする時間を増やす

現代人は交感神経が優位になりがちです。意図的に副交感神経を優位にする時間をとることと、その方法を知る必要があります。1つは、環境を変えること、山や川、自然の中に入ることで、現代社会の情報とは離れ脳を休ませてあげることができます。2つめは、入浴です、しかも低温。入浴は私たちの生活の中で「休む」というスイッチを入れる重要な役割を果たしてくれます。私は36度~7度程度のお湯に30分程度の入浴をお勧めしています。家庭用のお風呂に、37度のお湯を張って、だいたい30分の間に35度程度までちょうどよく冷めます。これ以上はどんどん冷めてしまうので、家庭のお風呂ではこれが限界でしょう。また、このぬるい温度は不感温度といって、熱くもなく、冷たくもない、人間が最も気持ちの良い温度と言われており、神経をリラックスさせる効果があります。そして低温(ぬる湯)入浴は強制的に副交感を優位にしてくれますので、お休みスイッチをパチンといれることができるのです。交感神経優位な私達現代人にはうってつけなのです。

6、人生100年時代、自分と、脳を労ろう

フリーライターが知っておくべき、表現の自由とその範囲~憲法21条を考える~

先述した通り、私たちは、これから人生100年時代を迎えます。100歳というのは、たいして珍しいことではなくなります。そうなったときに、脳も体も自分らしく、元気に生きていられるか、それは自分自身の脳と体を、しっかりメンテナンスできているかによって大きく変わります。仕事も遊びも、やるときは目いっぱい楽しむ。努力をする。そして、それと同じくらい、自分の体を労わってあげる。「よくがんばってくれたね、ちょっと休んでちょうだい、私」と、自分自身を休ませてあげてください。それがきっと、これから100年を生きる私たちが、より豊かに生きるために必要なことだと思うのです。